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執筆者の写真Nobuhiro Kawai

旅のはじまり


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ここ数年続けている冬の旅。

今年はヨーロッパ。

自分が数年前から考えている十勝の農村景観の向上。

その考え方を身をもって実践している場所。

それがイタリアのトスカーナ地方。

農家自ら観光客をもてなし、あらゆる規則を決めて宿泊施設を経営。

農業と観光が融合した取り組みが、アグリツーリズモ。

日本ではグリーンツーリズムという言われ方をしているが、同じ意味である。

前者はイタリア語、後者はフランス語の違いだけ。

80年代に農業を取り巻く環境が急激に変わる中、農家が導きだしたのがこの取り組み。

何かを持ってくるのではなく、今あるものを見直し活用する。

そんな考え方にも共感が持てる。

自分たちのいまある環境の中にも当てはまることがきっとあるはず。

何かを求める。

そうではなくて、まずは身の回りを見渡してみる。

会社のHP内にも書いていることである。

さて、トスカーナでどんなモノ、コトが見られるか。

そして、見て、感じたものを持ち帰りどう活かせるか。

今回の旅の目的は極めて明確。

まさしく、Think globally, Act locally.

そして、トスカーナの後は、新入社員研修に合流。

とある在帯の会社の社長さんに頼んで実現したこと。

昨年あるセミナーでこの取り組みを聞いてから、いつかは行ってみたいと思っていたが、

こんなに早く実現するとは思わなかった。

世界の一流を見せることで、その人のもつ規準を上げるということ。

’なるほど’と思った。

そんな会社の経費ではなく、投資っていいなとも思った。

それもこれも昨年4月、うちの会社にも新入社員が入社したから。

新入社員は1年目だから新入社員だよね。

たった一つの旅だけであまり多くを求めすぎてもいけないか。

彼にとって、何かのきっかけになってくれればいい

パリ、ディジョン、ナポリ、アマルフィーをみてきます。

こちらの旅はまずはついて歩いて、人の育て方、取り組みを見てこようと思う。

そして、そんな取り組みを続ける会社の社長と直に話すことができる機会もあるはず。

いろんなところを吸収して、勉強したい。

まだ、仕事も一段落していない時期だけに気持ちもイマイチ落ち着かないけど、

いったら何もしてやれないのだから、ひとまずは楽しんで来ようと思う。

帯広に帰る頃には自分自身何か得るものがあればいいと思う。

旅の無事を祈って・・・

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