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執筆者の写真Nobuhiro Kawai

とある出張


写真 1

今回の出張は朝4時に出発。

下道をひた走り、まずは白老に向かう。


写真 3

白老のしいたけを栽培している施設。

大きなビニールハウスが50棟はあるかと思われる。

この中をちょこっと覗いてみた。


写真 2

うちの会社がしていることは、ミズナラの原木を使ってしいたけを栽培している農家へ原木を届ける仕事。

この施設では、原木を使わず、しいたけをこのように栽培している。

この栽培方法は、菌床栽培といわれるもの。

この栽培方法ができてからというもの、しいたけの値段が下落してしまった。

この方法だと、年間を通して大量にしいたけが栽培できてしまえるから。

しかも、原木に比べ比較的簡単に。

なので、原木でしいたけを栽培している農家さんは、手間の割にしいたけを高く売ることができずにいるのだ。

ここ数年、しいたけの世界ではこのようなことが起こっている。

味をわかっている人は、好んで原木しいたけを買います。

まずは、食べ比べてみるのもいいかもしれない。

ここの施設に原木200本を下ろし、次に向かった先は伊達市。


写真 4

白老から伊達への道沿いは海を見ながらのドライブ。

この日は、海も穏やかだった。

伊達で、残りの500本を下ろして運搬終了。

のはずが、、、

トラックに積んでいたほだ木にクレームが。

うちと伊達の会社の間に、ある会社が入っていたのだが、そこの会社とのやり取りがうまくなかった、、、

先方は、ほだ木の径が10㎝以上のものを注文していたらしく、持って行っていたのは5,5㎝から12㎝。

当然、数が足りるはずもなく、どうするかが決まるまでに電話のやり取りで1時間も待たされ、出た結論は10㎝以上のものを選別して下ろしてってというもの。

しかも、残りは先に行っていた白老に下ろしていってだって。

ほだ木を下ろしたあと、伊達から支笏湖周りで札幌の行く予定だったのが丸つぶれ。

こんな時も、怒りを抑えなるべく冷静を装う自分。

うーん、大人になったなと、成長した自分に対して妙な気持ちになる。

札幌での約束の時間もあり、大急ぎで選別し、大急ぎで白老へ戻る。

結局そこから苫小牧まで戻らなければならず、かなりの時間ロス。

学生の時以来だろうな、支笏湖見るの。


写真 3

天気もイマイチだし、気持ちは焦るしで、感慨にふけっている暇はなかった。

しかも、札幌に近づくに連れ大雪になるし、こんなに道くねくねだったけーと、2tトラックを絶妙なアクセルワークで制御しながら走らせる。

まずは、札幌の常磐での打ち合せ。

なんとか10分の遅刻で到着。

しかし、雪の多い冬の札幌にこんなでかいトラックを路駐できるスペースはなく、近くの美術館に停めてきたらいいと言われ、住宅街の細く来た道をバックで戻る。

駐車場を見つけ、そこにトラックを入れ雪も降っているし後からだとUターンできないよな思い車をマイナス方向へ動かす。

で、バックしようとすると、、、

あれ?

ギアは入ってるのに、おかしいと思いもう一度アクセルを踏むが動かない。

マジで、、、

ホイールベースの長いトラックにとって、しかも荷物を積まないトラックにとって圧雪されたわずかな坂道が命取りになる。

前に出そうにも、前方は既に鼻先まで雪の山が迫っている。

あるのは、車に備え付けされている角スコップ一丁だけ。

厚く圧雪されたタイヤの辺りをスコップでかいてみる。

余計に段差ができるだけだ。

打ち合せどころではない。

まずは、目の前の問題を解決しなければと気が焦る。

前には動かせそうなので、前の雪をかいて少しでも前に出て勢いを付けてバックする。というシナリオを頭の中で描く。

それに加えて、タイヤの下に敷く何か摩擦の起きそうなものを探す。

すると、丁寧に除雪をした辺りにわずかな土が見えた。

しかし、土がシバレていたら使えない。

そこに、おそるおそるスコップを刺してみる。

え、なんで?

そう、ここは札幌。

十勝にようにがんがんにしばれることはないのね。

角スコップにうっすらとのせた黒い土を両方のタイヤの下に丁寧に敷いた。

こういった場での荒い仕事は禁物だ。

綺麗な仕事こそが、運を引き寄せられると信じている。いや、信じなければやってられないし。

準備万端。

車を僅かだが前に動かす。

そして、一気にバックだ。

最初僅かにスリップしたタイヤは、土をしっかりとつかみグリップしてくれた。

よかったー。

やっぱり、丁寧な仕事が大事なんだなあ。

仏教なのに、こんな時ばかりは神の存在を信じる自分を、現金な奴と思いながら、30数分の格闘に終止符を打った。

相当待たせてしまった打ち合せをしっかりとこなし、次の目的地当別町へ向かう。

道中、僅かな渋滞もあったが、順調に当別町へ。

今夜の宿は、「ふとみ銘泉」

この近くに住む人と夕食を共にするためでもあり、トラックだと駐車するところがないためこの宿を勧められた。

駐車場からは裏口を利用するため、表の入口は使っておらず、待ち合わせの居酒屋へ行くのにその表側の入口を通った。

えっ、なんで?


写真 4

個人で、しかもシングルですけど。

なんだか、今日は面白いことがたくさんある日だ。

と、約束の居酒屋へ徒歩で向かう。


写真 1

尊敬する人との飲みの席。

お互いがそれぞれの考えを話し、共感する。

基本、考え方の似た同士の会話って楽しい。

きっと、何時間話していても飽きないと思う。

むしろ、どんどんいろんなアイディアを聞く事ができて、時間を忘れてしまう。

時間を忘れるとは、こういう時に使うんだな。

充実した時間の後、ホテルいや温泉に戻り、なでしこジャパンのサッカーを見ながら酔っぱらいは試合の終了を待たずして夢の中へ、、、

翌朝、朝風呂を済ませ、ここから数分の丘の上に位置するスウェーデンヒルズを見に行く。

ラジオなどで盛んに宣伝していることしか知らない所がどんなところなのか、気になっていた場所だ。

すると、めちゃめちゃ広くて既に出来上がっている村であった。

電線が目立たないせいか、外国の雰囲気もあり、人気があることもうなずける景観であった。

雪解け後にもう一度訪れたいと思える場所だった。

そして、今回の出張最後の目的地長沼町へ。


写真 2

長沼町で、2件の打ち合せを済ませた。

数年前から、十勝だけでなく、十勝以外でも仕事ができるようにしたいと思い、行動してきた。

そう思いはじめ、そんなことを話していると、不思議と声をかけてくれる人がいる。

思いは通じるのか。

決して思いだけで何かを成し遂げられるとは思っていない。

でも、思わなければ何も起こらないことは確かな事とも思う。

思わなければ、行動にも移さないしな。

まずは、したいと思うことを誰かに話してみる。

運命は、そこから少しずつ動きはじめるような気がする。

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